
はじめまして、花と縫い物と日々の小さな幸せを楽しむやすのんです
忙しい日々の中でも「なんだか心地いいな、今幸せだな」と
感じられる瞬間があるなら
それだけで、きっと人生はうまくいっているのだと思います
そう思えることが「大切」だと感じます
私は洋裁を教えたりお直しをしたりして針仕事を楽しんでいます
教室では生徒さんに作りたいものをお伺いし
体型に合わせて私がパターンを引いて
作っていただいています
パターンを作ってあげておくと、ご自分で布を変えて作ることが出来るのでとても喜ばれます
40年前私が行った洋裁専門学校のお話をします
私が行った洋裁専門学校の校長先生は、戦後のファッション界を生き抜いたとても個性的で魅力のある方でした
ピエール・カルダンとお友達だったことが自慢で
小柄な校長先生を抱き上げていた写真はとても印象的でした
授業はあらゆる事をたった2年間で教えこまれました
特に印象的だったのがデッサンの先生の授業で、皆が円になり中心に一人モデルを置いて書いていきます
消しゴムは使わずになるべく一本の線で人物を描く
服のシワも最低限の線で描くというものでした
全くバランスも分からず変な絵になっていました
そして毎週毎週ひたすら人物画を書いていまいた
先生は授業の目的など一切言われませんでした
2年後卒業前の絵と入学した時の絵を比べると
必要な線だけで描けるようになっていました
先生が最後に言われたことは
「見えないものが見えてきます」
というお言葉でした
20歳の私はあまりピンときてませんでした
仕事をするようになり
服のコーディネートや、トルソーに着せる時の服が(線が)見えてくる→今日はこれを買いに来る人がいる、という感覚
ただオシャレなだけではだめで
こういうのが欲しかったと
その日買いに来て喜んでもらえなければ意味がないのです
パターンを引く時も一本の洗練された線を引き決めていく
デッサンの授業のおかげで
人に喜んでもらえるパターンが引けるようになったのだと思います
子ども時代
私は、子どものころから母が足踏みミシンで服を作ったりお直しをしていたこともあり、ミシンや縫い物がとても好きになりました
ただ5歳くらいの時だったか母が私に作った洋服は
ベストにタイトスカート、ベレー帽など
おしゃれだけどあまり好きではありませんでした
それから6年生まであまり納得がいかない服や姉のおさがりばかりを着ていました
本当はギャザーたっぷりのスカートやレース使いなど女の子らしい服が着たかったのです
服を作りたい原動力はここにありました
- 気が進まない服は身にまといたくない
- 着たい服を着たいと言えない
- 自分の好きを形にしてみたい

そんな気持ちを心のどこかにいつも持っていたと思います
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